猫にケージは必要なの?ケージがあるメリット、飼い方の注意点
猫にケージは必要ない?
猫と一緒に暮らすときに、ケージは必要なのでしょうか?
ハムスターのように、ケージ飼いする生き物ではないので、「いらないかな…」と考えるご家庭も多いかと思います。
ここでは、『ケージが不要だった』『ケージがあることで役立った』など、それぞれの理由を見ていきましょう。
ケージが不要だった理由
ソファなどお気に入りの場所で過ごしたり、飼い主さんのベッドで眠るといった生活に慣れることで、ケージに入らなくなることがあります。
そのため、「子猫が育ったら、ケージを使わなくなった」というご家庭も多くあります。
ケージが役立った理由
猫にとって落ち着く場所となるだけでなく、ケージに入ることに慣れていると助かるケースがあります。
環境に変化があるとき
家族が増えたり、引っ越しをして環境が変わると、猫はストレスを感じます。
環境の変化に慣れるまで、『猫だけの場所』を作ることで安心してくれるでしょう。
▼猫の引っ越しのストレスについての記事はこちら!
災害で非難するとき
避難所に避難しなければいけないとき、ケージに慣れているとスムーズに移動ができます。
『慣れている場所』があることで、ストレスフルな避難期間も落ち着いて過ごせるでしょう。
病院にお世話になるとき
通院や入院などの際も、慣れているケージがあると安心です。
知らない環境での生活はストレスがかかります。
『安心できる場所』が確保されていることで、精神的に大きな支えとなるでしょう。
猫への良い効果
もともと洞穴で暮らしていたことから、猫は狭いスペースが大好きです。
ケージのように覆われた空間は、猫にとってホッと落ち着ける環境です。
留守番などのときにも、「自分の場所がある」というだけで安心に繋がります。
子猫のケージはいつまで必要?
子猫を迎え入れたときは、最初はケージの中で過ごすことが推奨されています。
では、ケージはいつ頃まで必要なのでしょうか?
新しい環境に慣れるまで
新しい家族に迎え入れられた子猫にとって、ケージは唯一落ち着ける場所となるでしょう。
特に保護猫は、慣れるまでに時間がかかると言われています。
気長に様子を見ながら、少しずつケージから出す時間を増やしていきましょう。
目が届かない時間はケージの中へ
子猫は好奇心旺盛のため、危険を顧みずにあちこち探検をしてしまう恐れがあります。
ケージの外で過ごす時間が増えても、飼い主さんの目が届かない時間だけは、ケージに戻すようにしましょう。
ケガだけではなく、誤飲・誤食のトラブルを避けることができます。
ルール作りも大切
飼い主さんの目が届かないため、『夜になったらケージに戻る』ということをルールにすると良いでしょう。
毎晩ケージで過ごすのを当たり前にすると、ケージに慣れることにも繋がります。
先住猫に慣れるまで
子猫が自宅の環境に慣れてきても、先住猫がいるときは注意が必要です。
先住猫が新入りを受け入れてくれるまでは、喧嘩のリスクがあります。
飼い主さんの目が届かない時間帯は、ケージに入れておくようにしましょう。
▼先住猫についての記事はこちら
「安心できる場所」として残す
子猫が慣れて、先住猫とも上手く付き合えそうだと思う頃には、ケージに入らなくなっているかもしれません。
ただし、『安心できる場所』として、ケージは撤去せず残しておくと良いでしょう。
昼間は入らなくても、完全に放し飼いにしてしまうのではなく、夜だけでもケージを使うようにしましょう。
入れっぱなしで飼える?
猫は、『完全ケージ飼い』が出来る生き物ではありません。
一生ケージの中で過ごすということは、猫の飼い方としてNGです。
その点を理解した上で、上手なケージとの付き合い方を考えましょう。
ケージを使うときの注意点
フルタイム勤務などで、日中猫の相手が出来ないというときに、ケージ飼いを検討する方はいるでしょう。
そんなときの注意点をご紹介します。
猫を入れっぱなしにしない
ただでさえ、気ままで自由を好む猫です。
朝から晩まで、一日中ケージの中に入れっぱなしにするのは絶対にやめましょう。
運動不足になるだけではなく、ストレスもたまります。
夜だけでも自由に走り回れるようにするなど、猫のストレス解消を心がけましょう。
縦長サイズのケージを選ぶ
もともと猫は、ジャンプしながら木や塀を登って歩き回る動物です。
ケージを選ぶときには、できるだけ高さがあり、動き回れるケージを選びましょう。
ケージを置く場所
長い時間猫をケージに入れておくときは、ケージの置く場所も重要です。
部屋の隅の方や窓際だと、直射日光が当たることもあります。
帰宅したら熱中症で倒れていたということがないよう、しっかり確認しましょう。
ケージカバーのメリット
猫のケージに取り付ける、カバーが市販されていることをご存知ですか?
カバーをしてしまうと、目隠しされてしまってかわいそうだと感じるかもしれません。
しかし、上手に使えばメリットがたくさんあります。
「狭くて暗い」は猫にとって快適
猫は本来、洞穴で暮らしていた生き物なので、暗くて狭いところは大好きです。
ケージは、『パーソナルスペース』としての意味合いが大きいため、安心感UPに繋がります。
心が安定する
好奇心旺盛な子猫は、見るものすべてが気になってしまい、興奮状態に陥ることがあります。
そのため、一時的にカバーを付けることで、落ち着かせることができます。
来客時に上手く活用
猫は知らない人がくると、ストレスを感じることがあります。
来客時のときだけでもカバーを付けることで、安心して過ごせるでしょう。
防音対策になる
猫は音に敏感なため、工事などの大きな音によって、そわそわと落ち着かなくなってしまいます。
防音のケージカバーがあれば、音を遮る効果があるので、猫を安心させてあげることができるでしょう。
防寒対策になる
ケージにカバーを付けることは、冬場の防寒対策にもなります。
猫は温度に敏感な生き物でもあります。
ケージでのお留守番を快適に過ごすためにも、カバーを付けてあげると良いでしょう。
猫用ケージの種類
猫は高いところに登ると落ち着く動物なので、ケージも大きい方が良いのでしょうか?
ここでは、どのようなタイプを選べばいいのか、おすすめをご紹介していきます。
ケージの選び方
猫は高いところに登りたがる習性があるので、『縦長の大型タイプ』のケージが必要です。
大きさは1m以上あるといいでしょう。
価格も10,000円前後から選べますが、猫が過ごす場所なので、より快適なものを選ぶようにしましょう。
2段・3段になっている縦長タイプ
一般的なのは、『2段、3段の階層がついているタイプ』です。
階層があることで、ケージの中でジャンプをするなどの上下運動ができ、ストレス解消にも繋がります。
同じく高さは1m以上のものが多いので、置く場所も検討しましょう。
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(写真のネコちゃん・・・elyonyon_さんのえるちゃん)
4段・5段の超大型タイプ
お留守番が長い猫には、より可動域が広く確保できる、『超大型タイプ』がおすすめです。
階層が4、5段あるので、ごはんを食べるスペースと、くつろぐスペースなどを使い分けることができます。
ハンモックがついているものや、おもちゃをぶら下げるスペースまであるので、一人遊びもできるでしょう。
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(写真のネコちゃん・・・ungoro_nyaさんの王子ちゃん)
簡易的ならソフトケージでも
長い時間を過ごすわけではなく、「念のためパーソナルスペースとして置きたい」「たまに通院時に使いたい」という方もいるでしょう。
そのときは、猫が眠れるくらいの大きさの『箱型のケージタイプ』でも大丈夫です。
場所もとらず、価格も2,000円~で、様々なデザインを選ぶことができます。
▼猫の運動量や運動スペースについての記事はこちら!